『 足首のねんざ 』 原因は股関節??
グキっ!! (パワプロ風にいうと・・・・全治3週間。。トホホ)
あっ痛い! 足首が…ぐにゃって!
いままでの人生の中で
一度でも足首をひねったことがある方は多いのではないでしょうか(*_*)
いわゆる『ねんざ』という状態です。
足首をひねった = 足首の治療でいいと思いますか?
以下、ねんざについて書いてみます>>
[ 目次 ]
・ねんざ とは
・ねんざの症状
・好発部位(足関節捻挫)について
・ねんざの治療方法( 一般的には )
・当院での治療方法( 再発予防のために )
1.ねんざ( 捻挫 )とは
関節の許容範囲を超えて、外力が加わり、関節周辺の軟部組織(じん帯、関節包)に
大なり小なりの損傷をきたした状態をさします。
※関節の許容範囲を超えて、関節の状態が元に戻らないものを脱臼という。
損傷度合いにより
Ⅰ~Ⅲ度に分けられる。(オドノヒューの分類)
Ⅱ度以上の損傷の際は、関節を固定するためにギプスを用いることが多い。
2.ねんざの症状
・急性期(受傷直後まもなく)では
患部の熱感、腫脹、痛みなどの炎症症状が起こります。
内出血を伴う場合は骨折の合併も考えられることから
慎重に判断する必要があります。
・慢性期( いわゆる ”クセ” )
急性期でみられる炎症症状はあまりなく、患部の軽度な痛み、
そしてなんとなくの違和感、関節の緩さを感じます。
しゃがみづらいといった足関節の可動域の低下も
よくみられる症状です。
3.好発部位(足関節捻挫)について
ねんざの中で最も多いのが、足関節(足首)のねんざです。
また再発しやすいということからも決して軽度の損傷だからといって
甘くみてはいけませんよ!
『 足関節 Ankle 』
○骨形態
足関節は距骨、踵骨、脛骨、腓骨により構成される。
・距骨-脛骨、腓骨でつくられる距腿関節
・距骨-踵骨でつくられる距骨下関節
・脛骨-腓骨でつくられる脛腓関節
の複合関節であるため、より複雑な動きを要する。
○靭帯(じん帯)
足関節は外側、内側、前後からじん帯によりある程度固定されている。
・外側のじん帯 → 前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯
・内側のじん帯 → 三角靭帯(前脛距靭帯、脛舟靭帯、脛踵靭帯、後脛距靭帯)
・前後のじん帯 → 遠位脛腓靭帯(前脛腓靭帯、後脛腓靭帯)
この中で最も損傷しやすいのは、外側のじん帯です。
( 1位:前距腓靭帯 2位:踵腓靭帯 3位:後距腓靭帯 )
○受傷機転(よく損傷する場面)
足関節を底屈、内側にひねられて受傷する内反捻挫が圧倒的に多い。
その多くが着地動作における内反強制、急な方向転換時などにより起こる。
・足首を内側にひねられて損傷する内反捻挫が約77%
・外側にひねられてしまい損傷する外反捻挫は約14%
・前後の靭帯が損傷する脛腓靭帯損傷は約9%
4.ねんざの治療方法( 一般的には )
急性期はRICE処置を行いましょう。(R:安静 I:アイシング C:圧迫 E:挙上)
さらに患部の保護(Protection)を加えた5つの処置が重要。( PRICE処置 )
基本的には手術をおこなわない『 保存療法 』が中心となる。
※骨折を合併する場合で、まれに骨折部をつなぐピンニングなどの観血療法が選択さ
れることもある。
今回は足関節のねんざの流れについて
・炎症が強い時期は、前述したPRICE処置による痛みや腫脹の
コントロールが重要となる。ギプスやテーピング、装具など
による固定、松葉杖などによる荷重制限をかける。
・患部の腫れが引いて、体重をかけても痛みが減ってきた段階で
体重の1/2、2/3など(1/2PWB、2/3PWBと記載します)
徐々に足に荷重をかけていきます。
・患部以外のところから、筋力強化を開始していきます。
・徐々に患部の可動域訓練、筋力トレーニング、バランストレーニング
など段階をおって負荷を少しずつ上げながら行う。
・スポーツ動作や日常動作時の痛みや不安感を確認して、復帰となります。
5.当院での治療方法( 再発防止のために )
当院では
超音波、微弱電流などの物理療法を使って
足首の腫れ、痛みを軽減します。( もちろん人体には無害ですよ! )
患部に熱感がある場合には、アイシングをします。
と、ここまでは一般的な治療と同じ。
足関節のねんざは、痛みが収まった時点から早急に体重をかけた
バランス訓練を開始します。
その際、骨格のバランスをみて『 骨格の調整 』や
筋肉の反応をみて『 筋肉に刺激を入れる 』などの
処置をします。
ケガからの復帰には、各関節を正しい状態で動かすことが求められます。
必要に応じて特殊な機器を使用したり、スタッフがしっかり指導していきます!
足首のねんざだからといって、
足首周りだけの問題ではないことが多いんです。
実際の症例では、
股関節の外側( 中殿筋 )と呼ばれる筋肉の低下、反応の鈍さが
多くみられます。
細かい動きを徹底的に練習していくことも重要ですが、
全体の動きをしっかりと把握することも
忘れてはいけません。
治療 + 運動 = 完治 (本当の意味での治った!)
だと思っております!
とくに足首のねんざは繰り返しやすいです。
繰り返すうちに骨は徐々にすり減ってしまいます。( 変形性足関節症など )
その前にできることがありますよ!
たかが ” ねんざ ” されど ” ねんざ ”
僕たちがしっかりとサポート致しますので
一緒に完治を目指してみませんか(^O^)
いつも最後までお読みいただきありがとうございます。